Exchangeなどからシムをダウンロードして使っているプレイヤー(僕とか)にとっては、大変ありがたいツール/MODです。
機能や用語の理解があやふやで正確に説明できているか非常に怪しいですが、とりあえず以下のとおりにやれば、置き換えスキンから非置き換えスキンへの変換はできると思います。
ここでは例として、PeggyZoneでダウンロードできる置き換え用スキンから、非置き換えバージョンにしたスキンを作成します。男女とFace/Bodyで4種類のスキンがありますが、その4種類を1つにまとめたオールインワンスキンを作ることにします。
CASで肌の色を調整する際に、色のベースとなる『肌の色調』はデフォルトで肌色3色+赤青緑の6色が用意されています。非置き換えスキンは、この色調1つにつき1つのファイル(Package形式)から成る、というのが特徴です。ここではデフォルトの色調6色分を用意することにしますので、非置き換えスキンのファイル(Package形式)は6つ出来上がることになります。
元ファイルとなるPeggyZoneのスキンは下の6ファイルです。
- peggyzone-sims3-090617-skinV1-Fbody.package
- peggyzone-sims3-090617-skinV1-AFface.package
- peggyzone-sims3-090617-skinV1-EFface.package
- peggyzone-sims3-090617-skinV1-YFface.package
- peggyzone-sims3-090702-skinV1-Mbody.package
- peggyzone-sims3-090702-skinV1-Mface.package
必要なツール、MOD、データ
The Skininator - 非置き換えスキンを作成するためのツールです。
Enable Non-Default Skintones - 非置き換えスキンをゲームで使えるようにするMODです。5×5、5×10のふたつのタイプがあり、使いたいスキンの数に応じてどちらかをインストールします。
s3pe - Packageファイルのさまざまな編集ができるツールです。
Tone_File_TGI_List - デフォルトのスキンのリソース一覧です。スキンの種類を判別するのに利用します。
概要
手順を簡単に書くと以下のようになります。
1. s3peで、元となる非置き換えスキンからテクスチャーをエクスポートします。
2. The Skininatorで、テクスチャーファイルを正しい箇所に設定します。
3. Tone Rampとスキンの名前を入力して、置き換えスキンを作成します。
テクスチャーのエクスポート
The Skininatorでスキンを作成するには、スキンに使うテクスチャーファイル(DDS形式)=シムのポリゴンにはりつける肌の画像を用意しなければなりません。ですので、まずは元となる置き換えスキンファイル(Package形式)からテクスチャーを抜き出す作業を行います。
置き換えスキンファイル(Package形式)のリソースは、基本的にすべてテクスチャーのみで構成されていると思いますので、何も考えずに全リソースをエクスポートすればOKです。
1. s3peを起動して、File → Open... からpeggyzone-sims3-090617-skinV1-Fbody.packageを開きます。Packageファイルに含まれるリソースが表示されます。このファイルの場合は、リソースは1つだけです。
2. リソースを選択して右クリック → Export → To File... を選択し、DDS形式のファイルとして保存します。ファイル名は、そのままにします。
3. 残りの5つのPackageファイル
peggyzone-sims3-090617-skinV1-AFface.package
peggyzone-sims3-090617-skinV1-EFface.package
peggyzone-sims3-090617-skinV1-YFface.package
peggyzone-sims3-090702-skinV1-Mbody.package
peggyzone-sims3-090702-skinV1-Mface.package
についても1. 2. の手順で、テクスチャーをエクスポートします。
リソースが2つ以上ある場合は、すべて選択して右クリック → Export → To File... で、まとめてエクスポートできます。
全部で18個のDDSファイルがエクスポートされます。
テクスチャーの判別
テクスチャーファイル(DDS形式)をThe Skininatorに設定する際には、各ファイルがいったい何のテクスチャーなのか、を分かっていないと正しく設定できません。その判別を行うには、Tone_File_TGI_Listを活用します。
エクスポートしたDDSファイル名には、リソースのInstanceが含まれています。
S3_00B2D882_00000000_B4CDC208D8D51BF0%%+_IMG.dds
一方Tone_File_TGI_Listの各行にも、リソースのInstanceが記載されている箇所があります。
00B2D882:00000000:6CA41C919ECE1BE0 ; amFaceDark_m
このInstanceが一致する行を探し、セミコロンの右側を見れば何のテクスチャーなのかが分かります。
書かれている文字の意味は以下のとおりです。
amFaceDark_m
am - どの世代、性別のテクスチャーなのかを表します。
- em - elder male / 老年、男性
- ef - elder female / 老年、女性
- am - adult male / 成人、男性
- af - adult female / 成人、女性
- ym - young adult male / 若年、男性
- yf - young adult female / 若年、女性
- tm - teen male / 十代、男性
- tf - teen female / 十代、女性
- cu - child / 子供、男女
- pu - toddler / 幼児、男女
- bu - baby / 赤ちゃん、男女
_m - テクスチャーの種類を表します。
- _m - ベースとなるテクスチャーです。
- _n - Normal Map: シムのディテールが低い時に、より綺麗に見せるためのテクスチャーです。
- _s - Specular Map: 肌の明るさ、きらめきを調整するためのテクスチャーです。
- _o - Overlay: いちばん外側にかぶせられるテクスチャーです。デフォルトでは、手のひら用に使われているそうです。
先ほどエクスポートした18個のDDSファイルを判別すると、以下のようになります。
S3_00B2D882_00000000_B4CDC208D8D51BF0%%+_IMG.dds → afBody_m
S3_00B2D882_00000000_40E5744B0DBFC320%%+_IMG.dds → afFace_n
S3_00B2D882_00000000_40E5744B0DBFC323%%+_IMG.dds → afFace_m
S3_00B2D882_00000000_66F8047C00C00CBB%%+_IMG.dds → yfFace_m
S3_00B2D882_00000000_503C527E546E8C5F%%+_IMG.dds → efFace_m
S3_00B2D882_00000000_4DB46D1662895FC0%%+_IMG.dds → amBody_n
S3_00B2D882_00000000_4DB46D1662895FC3%%+_IMG.dds → amBody_m
S3_00B2D882_00000000_B1D30A51A5ED1903%%+_IMG.dds → amBodyDark_m
S3_00B2D882_00000000_6CA41C919ECE1BE0%%+_IMG.dds → amFaceDark_m
S3_00B2D882_00000000_6F853F0E35157E3A%%+_IMG.dds → amFace_s
S3_00B2D882_00000000_6F853F0E35157E24%%+_IMG.dds → amFace_m
S3_00B2D882_00000000_6F853F0E35157E27%%+_IMG.dds → amFace_n
S3_00B2D882_00000000_7EDD5D417BC66680%%+_IMG.dds → emFace_m
S3_00B2D882_00000000_21F6BAC9B048B934%%+_IMG.dds → emFaceDark_m
S3_00B2D882_00000000_59A633F6FB9D4A58%%+_IMG.dds → ymFaceDark_m
S3_00B2D882_00000000_598325880B644F6C%%+_IMG.dds → ymFace_m
S3_00B2D882_00000000_598325880B644F6F%%+_IMG.dds → ymFace_n
S3_00B2D882_00000000_598325880B644F72%%+_IMG.dds → ymFace_s
The Skininatorにテクスチャーを設定
各DDSファイルが何のテクスチャーなのかが分かったところで、The Skininatorを起動して、該当する箇所にそれぞれ設定していきます。
例えば、S3_00B2D882_00000000_B4CDC208D8D51BF0%%+_IMG.dds はafBody_m、つまりadult femaleのBodyのLightテクスチャーですので、Bodies → All Bodies → af lightの欄に設定することになります。af lightの右側のSelect Fileをクリックして、S3_00B2D882_00000000_B4CDC208D8D51BF0%%+_IMG.dds を選択します。
フォントの関係か、欄の項目名が欠けてしまう箇所がありますが、マウスカーソルを合わせれば詳細を表示してくれます。
DDSファイルを設定する18箇所以外はすべて空白になりますが問題ありません。空白の箇所には、デフォルトのテクスチャーがそのまま使われることになります。
すべてのDDSファイルを設定したものが下の画像です。
Tone Rampとスキン名の設定
最後に、肌の色調を決めるTone Rampと、スキンの名前を設定します。
1. 左側のメニューのTone Rampsをクリックすると、右側にTone Ramp選択欄が表示されます。
Tone Rampとは肌の色調のことで、2つの設定方法が用意されています。
Select game skin color tone ramp to use - デフォルトでは肌の色調として、右の6つがあります。これらのいずれかの色調のスキンを作成する場合は、この欄から肌の色調を選択することで楽に作れます。
Or select a custom tone ramp - オリジナル色調のスキンを作成したい場合は、Tone Ramp用のPNGファイルとDDSファイルをここに設定します。
2. ここではデフォルトの色調6つ分のスキンを作成しますので、Select game skin color tone ramp to useの方で設定します。まずはDefault色調のスキンを作成することとして、Defaultを選択します。
3. Skintone nameの欄にスキンの名前を入力します。入力する文字は好きにして構いませんが、後々作成する他のスキンとかぶらないような名前にするのが望ましいです。
4. Non-standard flagsにチェックをつけた場合は、アクティブな世帯以外で生成されたシムには、ここで作成したスキンが使われることがなくなります。ここは自分の好みに応じて設定します。
5. Make Packageをクリックし、ファイル名を入力して保存すればスキン(Package形式)が出来上がります。ファイル名は適当でもよく、スキンの名前に合わせる必要はありません。
先ほどTone RampにDefaultを設定していますので、ここではDefault色調の非置き換えスキンが出来上がったことになります。
6. ほかの色調のスキンも作成します。Tone Rampで他の色調を選択し、Skintone nameを変えて、Make Packageをクリックして作成します。
Skintone nameを変えるのを忘れないようにしてください。
作成されるスキンのリソースのInstanceは、設定した各ファイルとSkintone nameによって決まり、Select game skin color tone ramp to useの箇所が異なるだけでは同じInstanceになってしまいます。
つまりSelect game skin color tone ramp to useの箇所だけを変えてスキンを作成した場合、前に作成したスキンとConflictを起こしてしまい、Conflictしているスキンのうちいずれか1つしかゲームで利用できなくなってしまいます。
作成したスキンのインストール
作成したスキン(Packageファイル)6つをインストールします。また、非置き換えスキンの利用に必要なMOD、Enable Non-Default Skintonesもインストールします。
あとはゲームを起動して、肌の色調が6つ増えて12種類になっていることと、同じ色調のうち片方がデフォルトのスキン(置き換えスキンがインストールされている場合はそのスキン)、もう片方はPeggyZoneのスキンになっていることを確認します。
すでにプレイしているシムのスキンを変えたい場合は、プレイ中のシムをフル機能のCASで編集できるMOD(The SuperComputerなど)を利用する必要があります。
おまけ
プロジェクトのセーブ/ロード
The Skininatorにて File → Save (As) を選択すると、現在の設定内容をプロジェクトとして保存できます。後々スキンを修正する時のために、保存しておくと便利です。
プロジェクトを読み込むときは File → Open Project と選択します。
スキンファイルの圧縮
The Skininatorで作成した非置き換えスキンは、ファイルサイズがやや大きめです。利用する分にはそのままでもまったく問題ありませんが、もしファイルサイズを小さくしたい場合は、s3peで作成したスキンを開き、リソースを選択 → 右クリック → Compressed としてデータを圧縮し、File → Save でセーブすれば、ファイルサイズを小さくできます。
カスタムTone Rampの利用
Tone Ramp設定で、Or select a custom tone rampの欄にTone Ramp用のPNGファイルとDDSファイルを設定することで、以下のことができるようになります。
- オリジナルカラーのスキンを作成する。
- 肌の色調ボタンにオリジナルの色を表示させ、肌の色を調整するスライダーのバックにオリジナルの画像を表示させる。
PNGファイルは肌の色調を選択するボタンの色に影響します。また、肌の色を調整するスライダーのバックにそのまま表示されます。実際のシムの肌には影響しません。
このため、画像にスキンの名前の文字などを入れておくと、何のスキンかがすぐ分かるようになり便利です。ただし、元の画像から反時計回りに90°回転+スライダーの形に合うように横に細長くされますので、それを考慮した画像を用意しておかなければなりません。
ここでは、試しに作成した右の画像を使うことにします。
DDSファイルは実際のシムの肌の色に影響するもので、DDSファイルの色調がシムの肌のベースになります。GIMPなどでDDSファイルを開いてみると確認できると思います。例えばRed色調スキンなら、Tone Ramp DDSは赤っぽい色をしている、といった具合です。
MannequinのTone Ramp用DDSファイル
S3_00B2D882_00000000_039656B4A99901A0_MannequinSkinToneRa_0x039656b4a99901a0%%+_IMG.dds
の場合は、白っぽい色をしています。つまり、肌の色調が白いスキンが出来上がることになります。
The SkininatorにてTone Rampsをクリックし、Tone Ramp選択欄の下側に、用意したPNG/DDSファイルを設定します。あとはSkintone nameの入力などを行い、スキンを作成します。
作成したスキンをゲームで選択してみると下のような感じになります。
その他
特定のスライダーハックMODとの相性が悪いという話が、ちらほらあります。
Asian Female Face Skins (8th)には、いくつか不備と思われるリソースがあります。非置き換え化をする際は、注意してください。
- Instance: 6F853F0E35157E27 - amFace_n、つまり男性用のデータです。誤って収録されたデータと思われます。
- Instance: 0503C527E546E8C5 - このInstanceはデフォルトのスキンでは使われていません。DDS Viewを見るとシワがあるので、efFace_mと思われます(実際、efFace_mがありませんし、Instanceの数値も似ています)。
- Instance: 6F853F0E35157E2D - 謎のリソースです。これに関してはMTSのフォーラムでも話が出たのですが、Skininatorの作者CmarNYCさんも「分からない。Sims 2のスキンっぽい」だそうです。おそらく、誤って収録されたデータと思われます。